2008年3月アーカイブ

人と人との出会いからはじまるイノベーション

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こないだから話題にしている個人の符号化の話の続き。
個人の符号化技術が進歩することで、高度に情報のマッチングが可能になる。
しかし、それに頼り切ってしまうことで結果的に自分の興味の世界を固定化してしまい、偶発的な情報との出会いを放棄することにはならないのだろうか。
そうならないために、「偶然を誘発する仕組み」が必要だということを述べた。

 アクシデント以前の「個人の興味にマッチする」という段階においても(今回の文脈に限定すれば)今だ極めて単純なアルゴリズムと仕組みしか持たないAmazonやGoogleがこのトピックの先行事例であることから、マッチングとは別に「新たな期待の地平をつくる」ことを同時にカヴァーする(ウェブ)サービスというのは当面出てこないと考えてよさそうだが、結局必ず直面する問題ではある。

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「連絡」のブログ: APMLから、興味の更新とその可搬性を考える (2)

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うめちゃんはこのエントリーの中で、ウェブから得られる情報に、常にアクシデント性を求め、AIなど自己設計可能なアルゴリズムに問題解決の糸口を見いだそうとしているが、実は、次のような、従来、人が行ってきた情報活動は、多少質の差は有ると思うが、つねに、アクシデント性を求めるものであるといえる。

旅、読書、雑誌・テレビ・新聞、人との出会い

など、いろいろと情報源があって、既知の情報や、どうでも良い情報などのノイズの中に、稀に目から鱗な情報がある。それがイノベーションの種になることがあり、それに期待をして人は情報活動するわけだ。

人と人との出会い、SNSという場

とくに、人との出会いというのは、アクシデント性に富んでいることが多い。
その人の持っている興味や知識、価値観、人脈など、人は情報の宝庫で、「出会い」は、それらの情報にアクセスするチャンスと言えるかもしれない。また、多くの人が人生に影響あたえるほどの「出会い」を経験しているように、「出会い」は単なる情報活動以上の意味を持つ場合もある。

その出会いを創出する仕組み、そう、SNSがその役割を果たすようになる可能性は非常に高い。
しかし、既存のSNSではまだ十分その機能を持っているとはいえなくて、さらに洗練させる必要がある。

とうぜん、バックエンドではAPMLなどの技術を使い、パーソナルグラフ(個人の符号図)を作成、協調フィルタリングなどに活用するなど、技術の洗練も同時に進めなければいけないのだけれど、うめちゃんも述べているように、アルゴリズムにすべてを任せてしまえる段階ではまだない。
あくまでも、人と人が出会い、情報交換する場としての機能を再構築する。それが、今、もっとも現実的な「偶然を誘発する仕組み」であると思う。

具体的な方法はいくつかアイディアとしてはあるのだけれど、まだぼんやりしているので、これからまた考えて行きたいと思う。

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APMLに考える個人の符号化という話

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APML(Attention Profiling Mark-up Language)という、個人の興味を表すXML schemaがある。
検索、購読、購買などアプリケーションがユーザーのアクションを拿捕して自動で生成定義しながら、ユーザーが明示的にそれを補足、補正するようなことが同時に定義されているところが面白い。
このAPMLを育て、精度を高めながら、無限に増殖するウェブサービスから横断的にレコメンド情報を享受することができるようになる・・そんなことが想像できる。

このAPMLや、交友関係を表現するFOAF、言語空間を表現するOWLなど、これらはユニークなID(OpenIDかな)に紐づけられる。そうした多様な個に由来する情報の収束がサイバースペースにおいての個人をどんどんリアルに描いて行く。

このように、僕は、インターネット上で個人を符号化技術で表現するという、とても先進的なチャレンジに期待をしているのだけれど、同時にまだまだ足りないと思うこともある。

過去の自分

ときに、結果より過程に価値がある場合があるし、過程を知る事でその結果の意味がガラリとかわることもある。

リアルで人が他人に共感できる部分は、実は、その人物の背負っているコンテキストに共感しているのである。その人のプロパティを眺めて、感心することはあっても、なかなか共感はしずらい。

人々が情報に期待する事の一つに、「あたらしさ」ということがあるのでなかなか見落としがちだけれど、今後情報技術が高度に進化する中で、きっと、情報のもつコンテキストが重要な意味をもってくるのではないかと思う。

偶然の誘発

似た人間を集めるよりも、似てない人間を混ぜた方がイノベーションは起こりやすい。
興奮するくらい素晴らしいアイディアって言うのは、たいてい思わぬところからやってくるものだ。
僕は普段からそう思っている。

また、「興味の鮮度」を考えたとき、アプリケーション層では正の興味だけでなく負の興味も捕捉しながら、ユーザーの興味関心を快いレベルで攪拌するような巧妙な情報提示を行っていくようになるだろう。これについては今後もう少し展開したい。 

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「連絡」のブログ: APMLから、興味の更新とその可搬性を考える

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このブログでうめちゃんは、「負の興味」「撹拌」というふうに表現しているが、いわば、偶然を誘発するような仕組みが求められているということだ。

個人の符号化が高度に進んだとして、サービスプロバイダーはその傾向からマッチする情報を発信して、コンバージョンを獲得しようと考える。とうぜん、ユーザーの視点からしても便利だ。

APMLによって、自分に興味のある情報が勝手に届く仕組みが実現されるわけだけれど、その便利さを享受しながらも、自分の世界を固定化するのではなくて、どんどん広げて行けるような仕掛けも欲しい。
必然に思えるような偶然な出会い。それも、人生において一度だけでなく、頻繁に起こったらどうだろうか。冗談ではなくて、それがこれからのインターネットに求められてくるというのは間違いない。

そして、よりリアルに。

今回考えたような要素というのは、インターネット社会が現実社会により近づくためには、必要な要素となるはずだ。
当然、さまざまな問題をクリアしていかなければならないのだけれど、そんな問題も含めて、今後も考えて行きたい。

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アクトビラより地域SNSか?

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AppleTVの話題から始まったこのシリーズ!?も第3回目。

前回、アクトビラはもっとオープンなコンテンツ配信プラットフォームであるべきだと書いたが、実はそれに関してにあらたな動きがあることが判明。(僕がしらなかっただけだけど。前にちらっと聞いたような気もするんだけど。)
実は、アクトビラから地域SNSに対してコンテンツ提供のオファーがあるというのだ。といっても現段階ではOpenSNPの開発もとであるインフォミーム株式会社対が中心となって、そういうオファーがあるというリリースをしたというくらいのステータス。具体的になにが決まっているわけでもないのだけれど、だからこそ面白い部分もある。

OpenSNPはMixiライクな機能とUIを持っていて、加えて、ブログ(日記)の公開レベルを任意で選べることが特徴的。現在、十数カ所の地域でSNSのアプリケーションとして採用され、今後のオープンソース化も踏まえると、さらにその採用数は増えることが見込まれる。僕も登録している横浜の「ハマっち!」もそんなOpenSNPを採用した地域SNSのうちの一つだ。

地域SNSからアクトビラへのコンテンツ提供では、郵便番号を利用して視聴地域を特定することが可能で、市町村までピンポイントで地域を絞り込んだうえで、情報を配信することが可能になる。

では、地域SNSにとって、アクトビラにジョインするとどんな良い事があるか、いくつか具体例を上げて考えてみる。

地域情報のアウトプット先が増えることは良い事だ。

地域から発信されるあらゆる情報がテレビを通じて広く配信されることになる。
イベント情報や公共的なお知らせなど、できるだけ広くリーチした方がよい情報は以外と多い。
他にも、もっと生活に直接関わる情報を配信するというのも良いアイディアだ。たとえば、ゴミの日がいつだったかとか、回覧板で回ってくるような情報、近所のスーパーの折り込みチラシみたいな情報が地域SNSにアーカイヴされていて、テレビで見られるというのは便利だ。

クリエイターにとっては良いPRの場だ。

とくにクリエイターにとっては素晴らしい作品発表の場となる可能性がある。
なにしろ家庭のテレビに向けて配信するのだから、映像コンテンツは最適だ。
ライブの映像、オリジナルの映画や映像作品や舞台のPRなど、既存のテレビ番組とは違った形の映像コンテンツがどんどんアップされると良い。

あたらしくアクティブユーザーを開拓できるかも

これまでパソコンにはあまりなじめなず、インターネットに情報をアップロードしてこなかったコンテンツホルダーが、テレビという普段から慣れ親しんだデヴァイスがインターネットに接続されることによって新鮮な体験をすることで、新しい情報の交流に興味を抱くきっかけになるかもしれない。
地域SNSに集まる身近な情報がテレビというこれも身近なデヴァイスと組み合わさることによって繋がる新たなユーザー層はかならずあるはずである。

さて、ここまでかなりひいき目にポジティブな予想を展開してきたが、けっしてそのとおりに行く訳ではないと思う。
たとえば、情報の検閲の問題がある。
誰がどんな権限、基準をもって情報を検閲するのか(しないのか)これは、どんなCGMサイトにおいても一度は問題として取り上げられてきている。地域SNSの中だけで通用すればよかったポリシーが、アクトビラへ情報を提供するにあたって、別のポリシーを用意しなくてはいけなくなる可能性もある。
同時に、コンテンツのチェックをする負担などが発生することも考えられる。
(可能な限りオープンな状況を切望する。)

また、地域SNSが持つ情報そのものについても、その質、量ともにまだ不十分だし、まったく整理もされていない状況だ。(すべての地域SNSの状況をしらないので、中には素晴らしい地域SNSがあるかもしれない。ぜひ教えてください。)
これは、地域SNSに限った問題ではなく、インターネット全体に言えることだと思うが、地域SNSではその特性上、インターネット全体で考えるより、少しはまともに情報の整理ができる可能性がある。(この辺はまた別の機会にポストします。)
いずれにしても、現在のままでは、郵便番号と紐づけて取り出せる情報は数少なすぎるし、検索に頼るにも相手はテレビだから、検索キーワードを入力させるのも無理がある。
これからは、アクトビラへの情報提供にとどまらず、携帯のGPSと連動した情報配信なども視野に入れて、意欲的に情報の整理に取り組まなければいけない。

このように、不安要素もあるにはあるが、基本的にはアクトビラというテレビを使った情報配信プラットフォームにユーザーが広く参加できる可能性が繋がったという点では歓迎したい。
しかし、僕の本音はこれでは不十分で、地域SNSというフィルタを介さず、もっとオープンな情報発信プラットフォームの実現に期待したい。

ハードウエアによるロックインからユーザーを解き放ったのはオープンシステムと呼ばれるベンダーに依存しないアーキテクチャだった。そしてソフトウエアによるロックインという状況を変えようとしているのがオープンソースだ。しかし,現在もデスクトップOSでは,一社による寡占状況が続いている。オープンソース・ソフトウエア推進団体Open Source Initiative(OSI)会長のMichael Tiemann氏は「Webサービスでのデータによるロックインはあってはならない。オープンなデータ交換の標準が必要だ」と指摘する。  我々は歴史に学び,望ましくない状況を繰り返さずに済むだろうか。

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あなたのデータは誰のもの?---Webサービスでのロックインは防げるか:ITpro

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今、長年放送局に独占され続けてきたテレビというもっとも身近な情報端末に向けて、誰でも自由に情報発信できるかもしれない可能性がでてきた。
たしかに、PCがかなりパーソナルな使われかたをするのに対して、テレビはもう少し広い範囲(家族)で共有する情報デヴァイスとなる。
それを踏まえたうえで、ユーザーも一緒になって、このあたらしいテレビ革命について考え、望むべきだ。

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