AppleTVの話題から始まったこのシリーズ!?も第3回目。
前回、アクトビラはもっとオープンなコンテンツ配信プラットフォームであるべきだと書いたが、実はそれに関してにあらたな動きがあることが判明。(僕がしらなかっただけだけど。前にちらっと聞いたような気もするんだけど。)
実は、アクトビラから地域SNSに対してコンテンツ提供のオファーがあるというのだ。といっても現段階ではOpenSNPの開発もとであるインフォミーム株式会社対が中心となって、そういうオファーがあるというリリースをしたというくらいのステータス。具体的になにが決まっているわけでもないのだけれど、だからこそ面白い部分もある。
OpenSNPはMixiライクな機能とUIを持っていて、加えて、ブログ(日記)の公開レベルを任意で選べることが特徴的。現在、十数カ所の地域でSNSのアプリケーションとして採用され、今後のオープンソース化も踏まえると、さらにその採用数は増えることが見込まれる。僕も登録している横浜の「ハマっち!」もそんなOpenSNPを採用した地域SNSのうちの一つだ。
地域SNSからアクトビラへのコンテンツ提供では、郵便番号を利用して視聴地域を特定することが可能で、市町村までピンポイントで地域を絞り込んだうえで、情報を配信することが可能になる。
では、地域SNSにとって、アクトビラにジョインするとどんな良い事があるか、いくつか具体例を上げて考えてみる。
地域情報のアウトプット先が増えることは良い事だ。
地域から発信されるあらゆる情報がテレビを通じて広く配信されることになる。
イベント情報や公共的なお知らせなど、できるだけ広くリーチした方がよい情報は以外と多い。
他にも、もっと生活に直接関わる情報を配信するというのも良いアイディアだ。たとえば、ゴミの日がいつだったかとか、回覧板で回ってくるような情報、近所のスーパーの折り込みチラシみたいな情報が地域SNSにアーカイヴされていて、テレビで見られるというのは便利だ。
クリエイターにとっては良いPRの場だ。
とくにクリエイターにとっては素晴らしい作品発表の場となる可能性がある。
なにしろ家庭のテレビに向けて配信するのだから、映像コンテンツは最適だ。
ライブの映像、オリジナルの映画や映像作品や舞台のPRなど、既存のテレビ番組とは違った形の映像コンテンツがどんどんアップされると良い。
あたらしくアクティブユーザーを開拓できるかも
これまでパソコンにはあまりなじめなず、インターネットに情報をアップロードしてこなかったコンテンツホルダーが、テレビという普段から慣れ親しんだデヴァイスがインターネットに接続されることによって新鮮な体験をすることで、新しい情報の交流に興味を抱くきっかけになるかもしれない。
地域SNSに集まる身近な情報がテレビというこれも身近なデヴァイスと組み合わさることによって繋がる新たなユーザー層はかならずあるはずである。
さて、ここまでかなりひいき目にポジティブな予想を展開してきたが、けっしてそのとおりに行く訳ではないと思う。
たとえば、情報の検閲の問題がある。
誰がどんな権限、基準をもって情報を検閲するのか(しないのか)これは、どんなCGMサイトにおいても一度は問題として取り上げられてきている。地域SNSの中だけで通用すればよかったポリシーが、アクトビラへ情報を提供するにあたって、別のポリシーを用意しなくてはいけなくなる可能性もある。
同時に、コンテンツのチェックをする負担などが発生することも考えられる。
(可能な限りオープンな状況を切望する。)
また、地域SNSが持つ情報そのものについても、その質、量ともにまだ不十分だし、まったく整理もされていない状況だ。(すべての地域SNSの状況をしらないので、中には素晴らしい地域SNSがあるかもしれない。ぜひ教えてください。)
これは、地域SNSに限った問題ではなく、インターネット全体に言えることだと思うが、地域SNSではその特性上、インターネット全体で考えるより、少しはまともに情報の整理ができる可能性がある。(この辺はまた別の機会にポストします。)
いずれにしても、現在のままでは、郵便番号と紐づけて取り出せる情報は数少なすぎるし、検索に頼るにも相手はテレビだから、検索キーワードを入力させるのも無理がある。
これからは、アクトビラへの情報提供にとどまらず、携帯のGPSと連動した情報配信なども視野に入れて、意欲的に情報の整理に取り組まなければいけない。
このように、不安要素もあるにはあるが、基本的にはアクトビラというテレビを使った情報配信プラットフォームにユーザーが広く参加できる可能性が繋がったという点では歓迎したい。
しかし、僕の本音はこれでは不十分で、地域SNSというフィルタを介さず、もっとオープンな情報発信プラットフォームの実現に期待したい。
ハードウエアによるロックインからユーザーを解き放ったのはオープンシステムと呼ばれるベンダーに依存しないアーキテクチャだった。そしてソフトウエアによるロックインという状況を変えようとしているのがオープンソースだ。しかし,現在もデスクトップOSでは,一社による寡占状況が続いている。オープンソース・ソフトウエア推進団体Open Source Initiative(OSI)会長のMichael Tiemann氏は「Webサービスでのデータによるロックインはあってはならない。オープンなデータ交換の標準が必要だ」と指摘する。
我々は歴史に学び,望ましくない状況を繰り返さずに済むだろうか。

あなたのデータは誰のもの?---Webサービスでのロックインは防げるか:ITpro
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今、長年放送局に独占され続けてきたテレビというもっとも身近な情報端末に向けて、誰でも自由に情報発信できるかもしれない可能性がでてきた。
たしかに、PCがかなりパーソナルな使われかたをするのに対して、テレビはもう少し広い範囲(家族)で共有する情報デヴァイスとなる。
それを踏まえたうえで、ユーザーも一緒になって、このあたらしいテレビ革命について考え、望むべきだ。