AppleTVより、アクトビラか?
| 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
先のエントリーで次世代DVD抗争よりも、VODだみたいな話を書いた。そしたら、「アクトビラ」じゃね?っていうレスが来たので、あぁ、そういえば!って。
クトビラ ビデオは、STBなどを利用せずにブロードバンド回線を接続した対応デジタルテレビ上で、映像コンテンツをオンデマンド配信により視聴できるサービス。コンテンツは、ネオ・インデックス、バンダイチャンネル、ギャガ・コミュニケーションズなどから提供を受け、ジャンルは映画やドラマ、バラエティ、アニメなどをラインナップする。
アクトビラ、H.264形式も用意する「アクトビラ ビデオ」を9月に開始
- with GroveLog
「アクトビラ」。 正直記憶の隅に追いやられていた。。
バラエティ番組のタイトルのようだけれど、これ、インターネット接続したテレビに向けて配信される、ポータルサービスの名称。天気予報とかニュースとかのデータ配信のみならず、ビデオレンタルサービスもある。
これだけ聴くとなんだか凄く便利に思える。
そこで、AppleTVのムービーレンタルが日本で利用できないことに相当苛立っている僕にとって「アクトビラ」が一つの解となるんではないか。そんな期待もあり、少し調べてみたのだけれど、なんだかどうも釈然としない。
なにがかって、先のエントリーで僕はVODサービスにおいて、日本の企業に対してオープン戦略を期待すると書いたのだけれど、残念ながら「アクトビラ」のサービスモデルはネットワークの決められたところにしかアクセスできない「ウォールドガーデン」モデルとなっている。どういうことかというと、提供されるコンテンツはすべてアクトビラのお墨付きコンテンツで、なにかコンテンツを配信したいと思った場合は株式会社アクトビラ(ソニー、松下)に対していちいちお伺いを立てなければいけないってことになる。
だからこそ、安全安心ってことらしいけれど、はたして、「アクトビラ」に参加するコンテンツプロバイダーのコンテンツにどんだけの求心力があるんだろうか?
これまでテレビのコンテンツは放送局が支配していた。企業から高い広告費を取って、番組を作って、編成して流す。ユーザーは見るだけ。(チャンネルを選ぶくらいはできるけど。)
「アクトビラ」ではそれが放送局からポタール事業者へ移る。ユーザーはVODっていう仕組みで、多少は選択肢が増えるけれど、根本的には一方通行な受け身な状況に変わりはない。
一方、AppleはAppleTVでポッドキャスト、YouTube、FlickrといったCGMを積極的に取り入れている。たとえば、僕がアップロードした家族の動画や写真をAppleTVを経由してリビングのテレビに映したりできるわけだ。ようするに、主導権はユーザーにあるということ。そこが「アクトビラ」とは決定的に違う。一方向的な安全安心っていう価値観をユーザーに押し付けて、さらには、ユーザーの自由まで奪ってはいないだろうか。僕にはそう見える。
そこで、たとえば、「アクトビラ」をコンテンツ配信プラットフォームとして位置づけて、テレビというデヴァイスに最適化された、ユーザーインタフェースやコンテンツの配信フォーマットなどを仕様として公開、その上で、ユーザーや他企業の自由な参加を認めるということはできないんだろうか?(モバイル端末における、GoogleのAndroid戦略と同じような発想。)
インディーズのライブパフォーマンスや、インディーズ映画、CG作品、旅行ガイド、などなど、今は個人でもHDクォリティの映像が手軽に作れるから、大型テレビ向きのコンテンツはいくらでも出てくるはず。
うまくやれば、YouTubeとうまく差別化しながら、日本発で新たな動画コンテンツ配信モデルを確立するってことも現実的だと思うのだけれど。
とにかく、万人が参加できないメディアにいまさらどんな説得力があるんだろうか。






